HCU 1
タケです。
暫く、入院生活を書いていなかったので、
久しぶりに、入院生活の記憶に戻ります。
ICUでの生活も3日経ち、2度の血漿交換を終えて、筋力の低下も底を打った様子。
首から下は相変わらず動きませんし、かつ首から管が出ていて首もほとんど動かせず、呼吸も浅くて、少し会話するのも疲れるくらいの状況でしたが、
神経内科の先生曰く、
「血漿交換が効いたんだろう。人工呼吸器はたぶん大丈夫」とのこと。
そして、看護師さんからICUからのお引越しを伝えられました。
なんでも、次に行く先は、HCU。
High Care Unit
でございます。
看護師さんがICUより減って、24時間マンツーマンディフェンスじゃないらしい。
(実際のところ、ICUが24時間マンツーマンなのかはよくわかりませんが)
そして、お引越しが始まりました。
といっても、移動中ベッドの上から天井しか見れないので、どこをどう移動したのかよく分かりません。
もともと自分が何階にいたのかも分かりませんし、行先が何階なのかもわかりません。
はいここです、と着いたところはICUよりもこじんまりとした部屋。
その端っこのスペースを頂きました。
そして、新たな担当の看護師さんが挨拶してくれ、引っ越しが一段落したころ、その看護師さんに早速、大切なお願いをしました。
便が出てないので、
浣腸してください。
ICUで便が出ていないため、ここらで出しておかなければ余計でなくなる。
出会って早々にお願いする内容か、という感じですが、
早速、浣腸していただきました。
少し気張りやすいように、ベッドを少し起こしてもらって、膝も立ててもらいました。
とは言え、オムツに便を出すというのは、抵抗感があるものです。
もう一人の自分が出しちゃいけないって言う感じがします。
出しちゃいけない陣営と出さなきゃいけない陣営の争いに、浣腸による出したい陣営が出さなきゃ陣営の加勢に入ります。
そして、ああぁぁ。。。と出さなきゃ陣営が勝利して脱力。
入院後の初うんち。
看護師さんをボイスコールで呼んで、オムツを替えてもらいます。
オムツを外してもらって、おしりを拭いてもらいました。
沢山出ましたね。立派なうんちです。と褒めてくれたのは、少し気まずそうにしている僕に対する看護師さんの優しい気遣いでしょう。
心を切り替えたはずが、切り替え切れていない自分。
それを切り替えようとする自分。
こうして僕のHCU生活の幕が開けました。