かゆい・かゆい・かゆい
タケです。
ICUで感じたことを徒然なるままに。
入院した初日は、目まぐるしく色んなことが起こったため、瞬間的に苦しいことがあったとしても、全体的には面白いが勝っていましたが、2日目から少し状況が落ち着いてくると、辛いところにも目が行くようになってきました。
まずは、
か・ゆ・み
痒み
です。
人は、痛さと痒さどちらが辛いのだろうか。。。
そんな命題を考えてしまうほどに、痒いというのは辛いものでした。
人は日常的にいろんなところが少し痒くなります。
殆どは、ほんの少し気になる程度であり、ほぼ無意識的に一瞬手で掻いて納まります。
かゆみを感じる理由は、ほこりがほんの少し付いただけかもしれません。
汗をほんの少しかいたからかも知れません。
取り合えず、人と言うのは思った以上に色々なところが痒くなります。
頭や顔、首筋、背中、手など、いろんなところが痒くなります。
あまり掻くと余計痒くなるということも聞きますが、
その症状が軽いうちに、ちょっと掻いて解消しているのです。
その瞬間、手が使えなかったら、腕などで擦ることもあるでしょう。
手も腕も動かないということは、その初期症状への対処が出来ないのです。
痒さに対して、文字通り手も足も出ない状況です。
この初期症状のうちに対処できなかったら、どんどん痒さが増してきます。
気になって気になってしかたありません。
一旦気になった痒みは等比級数的に増大していきます。
ただでさえ、あちらこちらの痒みが増大する中、血漿交換の副作用なのか、病院食へのアレルギーだったのか、背中と頭が痒くなってしまいました。
背中が痒いと訴えたところ、背中を見て看護師さんがびっくり。
どうも背中じゅうに発疹が広がっていたようです。
これはまずいと、早速、痒み止めの点滴を手配してもらえましたが、そんなにすぐ出てくるわけでもなく。
掻くわけにはいかないと、冷やすしかないと氷枕を持ってきて体の下に敷き詰めてくれました。
気分は新鮮さ命の魚か、氷漬けになったマンモスか。
頭の痒みは、ひどくなる一方。
毎日頭を洗うことが習慣化していると、1日洗わないだけで頭が痒くなると思います。そこに、手で触れられないということで痒さが増大している状況に、さらに、 副作用だかで新たな痒みが追加され、痒さ大爆発。気も狂わんばかり。
「頭痒いよー。洗ってほしいよー。」と夜中に呻いていたら、「じゃあ洗ってあげます」と言われて、ビックリ。
え、どうやって頭洗うの?しかもこんな夜中に???
と、頭洗ってほしいと呻いていたくせに、いざ洗ってくれると言われると少し日和ってしまう僕。
看護師さんは、洗髪セットを持ってくると、暗い中、手慣れた様子で頭の下に防水マットを敷い、お湯の入ったボトルで頭を流し、シャンプーをつけて頭を洗ってくれました。
おおぉ、気持ちいい。もっと強く擦ってけろー。
ベッドの上で頭を洗ってもらえると思っていなかった反動もあるのか、もはや誰か別人が乗り移ったかのようになりながら、洗髪を堪能しました。
しかし、頭を洗い終わると、そんな快楽の世界は、すぐさま去っていき、現実に引き戻されます。
か、かゆい。。。
洗っても痒いので、頭の下や周りにも氷枕を敷くことに。
頭も体も、全身氷漬け人間が一丁あがりです。
痒くても、自分で掻けない、でも、掻いてももらえない。
ただただ冷やすのみ。
痒みとの闘いは、手が動くようになるまで続くことになりました。
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